そこそこ貧乏に安堵する一方で、金持ちを見たら妬みひがむ日本人の価値観。それを植え付けたのは400年前、本能寺の変で生涯最大の危機を経験した徳川家康だった！？三田紀房『インベスターZ』。
ここ最近感じているのは
自分のなかでお金に対して
強いバリアーみたいなものがあること。
お金は汗水たらして働いてやっといただけるもの。
そうじゃないと、軽々しく触れてはいけない。
バチが当たる。
だから、お金ってけっこうこわい存在。
でも、こわいけど、なかったら生活できなくて。
なくてはならないけれど、必要以上におそれてしまう。
こわいくせに、お金がほしいって欲もどこかにあって。
なので、お金持ちを見ると
ついうらやましいっても思う。
ひどいときは妬んだり。。。
この妙な感覚っていったいなんなんだろう。
お金は汚いものという日本人の価値観。それを植え付けたのはあの徳川家康。
『ドラゴン桜』や『砂の栄冠』で
有名な漫画家、三田紀房さん。
現在、連載しているのは
投資をテーマにした作品『インベスターZ』。
おもしろくて読んでました。
その5巻で、お金に対しての価値観について
意外な話題が出てきてビックリ仰天しちゃいました。
なんでも、
日本人のお金は汚いもの・不浄のものという価値観。
それを植え付けたのは、あの徳川家康だというんです。
な、なんと！？どういうことだろう？？？
本能寺の変！そのとき家康は生涯最大の危機に陥った。
その発端は本能寺の変。
織田信長が明智光秀に襲われたとき、
家康はわずかな家臣とともに大阪は堺にいた。
信長が倒れたということは
それまでのパワーバランスが崩れるということ。
自分の領地ではなく、堺＝アウェーにいた家康も
いつ誰に命を狙われるか分からない状態。
死ととなり合わせの危機を迎えていたんですね。
極限の状況で見つけた結論。それは国全体を「そこそこ貧乏」にすること。
家康は懸命に考えた……死の恐怖と闘いながら
天下を取ったときどうすれば裏切りに遭わず安定した長期政権を築くことができるか
どうすれば民衆は権力に逆らわずおとなしく静かに暮らしてくれるか
そして極限の状況でついに答えを見つけた
家康が出した結論とは……国全体を「そこそこ貧乏」な状態で統治すること『インベスターZ』credit.42「貧しいがゆえの平和」より
それはなぜか……大名や民衆が金を持つとロクなことを考えないからだ
財力があると必ず権力を倒し取って代わろうとしてくる
それを防ぐためにはできるだけ幕府以外には金を持たせない
そのかわり武士には身分が一番高いというプライドを与えた
農民や町人には質素倹約こそ美徳であるという価値観を植え付けた
そして士農工商のなかで唯一大金を持つ商人は強欲で汚れた金にまみれた身分の一番低い賤しいものだとして他の民衆の不満を抑えた『インベスターZ』credit.42「貧しいがゆえの平和」より
戦国時代を舞台にしたマンガ『へうげもの』も
合わせて読んでいただけに
天下太平を誰よりも強く望んでいた家康なら
それもありえるなあって。
あくまで仮説、フィクションではあるけれど
そういうふうに考えてみてもおもしろいなって。
自分はそれで生きやすいかな？しあわせ？って問いかけてみること。
人ってなにかを植え付けられることから
逃げられないですよね。
親、兄弟、学校、社会から。
お金についても400年前から
ずっと受け継がれてしまっていたら
避けようがないでしょうね。
それでも、できるのは
そういう「植え付け」や「刷り込み」が
あることを自覚すること。
そして、自分はそれで生きやすいかな？しあわせ？って
問いかけてみることかなと思いました。
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