「心の底からの訴えを遠ざけてしまうコミュニケーション」が自分も相手も傷つけている
人を思いやる気持ちとともに、与え、受け取ることによろこびを感じるのは、本来自然なことだ。しかし、わたしたちはさまざまな種類の「心の底からの訴えを遠ざけてしまうコミュニケーション」を身につけて話したり行動したりするようになっている。その結果、自分自身も自分以外の人も傷つけている。
p53「第2章 思いやる気持ちを妨げるコミュニケーション」より
ひどく混乱している。
最近読んだ「NVC 人と人の関係にいのちを吹き込む法」の
内容が自分には衝撃だったから。
マーシャル・B・ローゼンバーグさんが生み出した
新しいコミュニケーションのかたち。
それが非暴力コミュニケーション
(Non-violent Communication=NVC)だ。
NVCを行うプロセスには4つの要素があるという。
①観察(自分の人生の質を左右する具体的な行動の「観察」)
②感情(観察したことについて抱いている「感情」)
③必要としていること(そうした感情を生み出している、価値、願望、「必要としていること」)
④要求(人生を豊かにするための具体的な行動の「要求」)
まだ半分ほど読んだところなんだけれど、
ページをめくるたびに驚きが止まらない。
わたしたちには生まれつき人を思いやる気持ちがそなわっているというのに、それをなかなか発揮できなくなるのはなぜか。研究するうちにわかってきたことがある。あるタイプの言葉とコミュニケーション方法は、人や自分に対して暴力的にはたらく一因となると気づいたのだ。わたしはそうしたコミュニケーション方法を、「心の底からの訴えを遠ざけてしまうコミュニケーション」と読んでいる。
p39-40「第2章 思いやる気持ちを妨げるコミュニケーション」より
心の底からの訴えを遠ざけてしまうコミュニケーションの根底には、何百年も前から影響を及ぼしている人間に対する考え方があるとわたしは思っている。人は内面に邪悪なものを抱えた不完全な存在であると強調し、本来の望ましくない性質を矯正するためには教育が必要であるという考え方だ。そうして教育された結果、わたしたちは自分の感情と自分が必要としていることを肯定できなくなる。そして大人になるよりずっと前に、自分の内面を無視することを学ぶ。
p52「第2章 思いやる気持ちを妨げるコミュニケーション」より
「心の底からの訴えを遠ざけてしまうコミュニケーション」とは
「間違っている」と道徳をふりかざして裁いたり、
比較して評価したり、
責任を回避する言葉を使うことと解説されている。
どれも自分が日常で何気なく
使っていたものばかりで
自分のこれまでのコミュニケーションのあり方を
振りかえらないではいられなかった。
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自分のなかで、ずっと人と関係が築けないのが悩みだった。
人との会話のやりとりで
仲を深めるつもりが溝ができてしまったり、
思いや考えがちゃんと伝わらないことでイライラしたり。
なんでそうなってしまうのか分からなくて、
そんな状態がもう嫌々でたまらなくて。
そういうことがよく起きていたのは
「心の底からの訴えを遠ざけてしまうコミュニケーション」を
使っていたからなのかもなと。
NVC(非暴力コミュニケーション)を
もっと知りたい自分がいる。
〜END〜