場のありようはそこに内在する人たちに選んでいる余地もなく影響を与えてしまうんだなって。
昨日からの続きを。
働く場のありようによって人間形成が左右されるということ。
ボクはそこに強い関心がありました。
関心を持ち始めた原点はどこだろうと考えてみると、
小学生から中学生へのタイミングが思い当たるのです。
小学校の生活は今思い返しても楽しい思い出ばかり。
好きなことの原点もこの時代に体験したことがほとんどで。
それが中学生になった途端に大きく様変わりしてしまったんですよね。
一番の要因は序列、上下、競争の概念の出現で、
具体的には先輩後輩、試験での格付け、クラス内でのポジション取り。
それらがボクらに与えた影響は想像以上に大きかったようで。
ショックだったのは、昔の面影が無くなってしまっていた小学校からの友達の姿。
ボクが知っている「あの子」はすっかりいなくなっていて、
だから、知らない人のように思えて、声をかけることもできなかった。
そして、ボク自身も例外ではなくて、
中学校生活半ばあたりから次第に変わっていってしまったと思います。
あの校舎に、教室に、グラウンドに、あの場に。
目には見えないけれど確実に立ちこめていた空気を10代のボクらは感じ取って、
そして、その場に適応するために変わらざるをえなかった。
たとえそれが好ましくなかったとしても。
選んでいる余地などなかったんですよね。
場のありようはそこに内在する人たちに
選んでいる余地もなく影響を与えてしまうんだなって。
今にして思うんです。
場のありように関心を持ち始めたボクの原点はここにありました。