不特定の「誰か」に見せたがっている。
言動が越えてしまっている。
自分や目の前の相手にではなく、
不特定の「誰か」に見せたがっている。
通学途中の学生の大げさな笑い声。
毎日深夜まで残業する会社員。
若いアルバイトに怒鳴り散らすじいさん。
爆音を出して道を走る改造車。
混雑する電車で足を投げ出して座るオヤジ。
みんな見せたいんだよね。
ほら、私はここにいるよ!ちゃんと見て!って。
いないことにされたくない。
見られる価値のある存在だと思っていたい。
ボクも例外じゃない。