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「新人の頃が一番きつかった(笑)。でもその経験があるから、今、若い子の気持ちが理解できるのかなって。」生き方・働き方インタビュー第1回。同期入社で在籍11年目のデザイナー千葉くんに聞きました【前編】

生き方・働き方インタビュー第1回。同期入社で在籍11年目のデザイナー千葉くんに聞きました。

 

ボクが専門学校を出て就職した会社。
そこで同期入社だったのが
同い年の千葉くんでした。

彼は宮城県出身の32歳。
地元の高校を出たあと、仙台市内の専門学校に進み、
ボクと同じ会社に就職します。

複数の会社を転々としてきたボクとは違い、
彼は現在も勤め続けていて、在籍11年目。
結婚して家庭も持ち、
昨年はお子さんも生まれて一児のパパに。

ボクが一緒に在籍していた当時は
お互いまだまだ若手の時代。
今はもう役職も与えられて
立場や役割も変わってきているといいます。


ボクが生き方・働き方インタビューをしようと思い立って、
じゃあ第1回目を誰にお願いしようかと
考えたときに彼を最初に思い浮かべました。

同じ時期、同じ職種、同じ会社で働いていたけれど、
今では全く異なった道をそれぞれ進んでいる。

その違いをより聞いてみたいなと思い、
まずは千葉くんにインタビューをお願いしました。

1時間ほどの対話したもののなかから
ボク自身が抜粋して記事にしています。

新人の頃が一番きつかった(笑)。でもその経験があるから、今、若い子の気持ちが理解できるのかなって。


ー最初に、当時の頃を振り返ってみたいと思うんだけれど、

最初の仕事ってなにを担当してたんだっけ?

もともと校正(チェックする仕事)として、

インターンシップで入ったんだね。

 

ただ、本当は正式入社した後も

そのまま校正としてやる予定だったんだけど、

前任者が4月くらいで辞めるっていう、

たまたまそのタイミングがあって。

 

で、「お前やってみるか?」って話になって

「はい、じゃあやります」っていう。

それで、その仕事を引き継いでやってたんだなあ。


、、、そのときが一番きつかったかもしれない(笑)


ーうん、確かにきつそうだなあって思ってた(笑)

でも、学校を出たばかりでやったことがないことをやってたもんね、、、

そうそう、ゼロからだったでしょ。

まわりも特に教えてくれるような人が少なかったし。

 

まずなにがダメでなにがいいか

分からない状態でやっていたから、

それがね、、、それがきつかったかな。

 

今になれば言ってることが分かるんだけれど、

その当時は、全然、本当にね。

専門学校卒業したばかりで、デザインの知識とか、

そういうこともゼロに近くて。

専門学校を出たとはいえ、実際やってみたらやっぱね、

そんなに甘くはなかった(笑)


ーあのときが一番きつかったんだね。

だって、毎日朝から晩までやって、

その次の日も普通に朝からだったでしょ?

それで終わらなくて休日も出てやってたりしたから。

上司にデザイン案を提出してダメ出しされても、

なにがダメなのか自分のなかでも理解できず、、、それがね。


だから、あのときはたぶん任せられたから、

自分ひとりでなんとかしなきゃ

みたいな気持ちでやってたんだけど、

それが一番ダメだったのかなって。

 

まわりの人に 聞くっていうことを

あんまりしなかったのが今となってはね。

すぐすぐ聞くっていうのもよくないんだと思うんだけど、

悩んで悩んで自分のなかでどうしようもなく悩んでいても、

一時間や二時間悩んでダメだったら、

結局それはどうあがいてもダメなんだって。


ーそうだね。それに、まわりの上司や先輩たちに

「教える」という文化がなかったんじゃないかなって

振り返って思うんだよね。

そうそう、うんうん。

自分たちの下の世代に

教えるっていうのが、あんまりっていうか。


逆にでも、あの経験をしたから、

今、新しく入ってくる若い子の気持ちが分かるというか。

たぶん、悩んでて、聞きづらいんだろうなって

なんとなく見えてくるから。

 

なんでダメ出しされるのか

分からないままデザインやってたから、

その経験があるから、

自分たちの常識とか業界の常識の話をしても、

そこにまだ技術がおっついていない子に

その話をしてもたぶん分からない。


ーああ、自分の経験上。

そうそうそう。

だから、若い子に教えるときには

少なからず役には立ってるかなあ。

 

ーおおー、役に立ってるんだ!おおー。
今、千葉くんはチーフとしてチームのまとめ役で、

そのなかに若い子もいるってことだよね?

その子に教えるときに、悩んでそうだったら、

自分の経験を思い出して?

そうね。

自分のときは自分のタイミングで終わったら

デザインを提出していたんだけど、

そうすると、時間を目一杯使っても終わらない状態だったから。

 

オレの場合は、例えば、

ここからこの時間内までやってみてって。

もしそれで時間内に終わらないんであれば、

それまでにどこまで進んでいるか。

必ず期日まで間に合 わせないといけないから、

逆算して仕上げてねって。

そういう感じでやってるかな。


ー期限を決めてここまでっていう。

そうそう、ここまででできるところ。

 

じゃないと、延々と時間を

使ってしまってると終わらないし、

いつまでも時間を使ってもいいって

勘違いしちゃうところもあるし。

 

そうしないと、自分のなかで仕事のスケジュールとか段取り、

そこまでに終わらせるにはどうしたらいいのか

工夫ができなくなっちゃうからね。

そういうのを覚えてもらうために。

 

たぶん最初はその子にとったら

きつかったかもしれないけどね。


ーそうなんだね。

一番きつかった時代のことが

今は役に立っているんじゃないか、と。

役に立ってる、うん、そうだね、少なくとも。

 

 

あのときの苦労が彼のなかで活きている。


当時、ボクと千葉くんが働いていた会社というのは
時間の意識感覚がとてもとてもルーズで。
ビックリされるかもしれないけれど、
制作会社あるあるネタではあって。

今では時代の流れとともに
残業を減らす風土に変わっていてひと安心なわけですが。

当時、新人ゆえに「これがフツーなんだ」と言い聞かせて
お互いヒーヒー言いながら働いていたものでした。

そのときの苦労が時が経って
彼のなかで活きているものになっている。

ここには思わず、驚きの声を
出さずにはいられない自分がいました。


 

たぶんオレ、結婚してなかったら仕事してない気がする。


話はそのあと、在籍11年目を迎えて、
立場や仕事観に少しずつ変化が起きていったという展開へ。



ー11年目ともなると立場的にも変わってきて、

役職も与えられて。

そういう意味で若い頃と比べてどう変化があるのかな?

そうね、やっぱりね1年目は

ほぼ自分の持ってる仕事だけでいっぱいいっぱいで。

 

さすがに10年もやっていたらね。

ある程度、いろんな仕事の話も来るし、

そうなってくると、自分だけじゃキャパ的に

オーバーするところがあるから、

そこは下の子を使ったりとか、

まわりに手助けをもらって、仕事を回すほうに。

 

実制作ももちろんやっているんだけど、

どちらかというと、求められてくるのは

仕事をどう回すかっていう、

そっちの方が強くなってくるのかなあ。


ーその役割の変化自体は

自分のなかでどう感じているんだろう?

いちプレーヤーとしてやりたいけれど、

マネージャー的な立場はちょっとなあ

っていう人もいるとは思うけれど。

もともとデザインしたくてこの会社に入ったけど、

10年経ってきて、昔ほどデザインに対しての

こだわりとかはあんまり。

 

家庭を持ったっていうことがデカいけど。


ーあー、デカい?

うん。やっぱそっからかな。

仕事は仕事として割り切ってきてるかなあっていう。


ー家庭を持ったことがデカいっていうのは、

それは家庭の時間を大事にしたいというか?

それもあるし、うん。

それもあるし、あとは、、、

たぶんオレ、結婚してなかったら仕事してない気がする(笑)



(2回に分けて掲載します。この続きは明日に!)

 

 

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