ぶらやまだ

日々のなかに遊び心を。自分らしさ探求中。

不朽の名作『ベルサイユのばら』を一度も読んだことなかった人が実際に読んでみて気づいたこと。

近所のTSUTAYAのレンタルコミックコーナーの片隅に

名作マンガを取り扱った棚があって

そこに並んでいたのが『ベルサイユのばら』。

 

 

とっても有名だけれど、

実際に読んだことってなかったなあと。

なので、借りて読んでみたら、

自分のなかの思い込みがあって

それが間違っていたことに気づきました。

 

オスカル様が女であることを堂々と公にしていた。

それは、オスカル様が女性だったこと。

まるで、女であることを隠していなかったこと。

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ベルサイユのばら』1巻 扉より

 

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ベルサイユのばら』1巻 p8より

 

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ベルサイユのばら』1巻 p226より

 

ボクのなかの思い込みとして、

オスカル様は歌舞伎などの女形のように

男だけど美形に描かれていた。

あるいは、

女だけれどそれをひた隠しにして

男を演じ切っているように描かれていたと

思っていたんですよね。

 

それが違ったんです。

女に生まれて、それを隠すこともせずに

軍人として男のように育てられたんですね。

それはフランスの王様や民衆にも周知されていた。

知らなかったなあ。

(フランス国外からやってくる人はあとになって気づくパターンが多い)

 

あれ、でもこの時代に女性が軍人になれるわけもなく、

あくまで、物語、フィクションだとしても

なんかちょっと違和感が、、、

 

マリー・アントワネットルイ16世

フェルゼン、デュバリー夫人、、、

その他多くのキャラクターは

実在の人物みたいなんだけど、

オスカルは架空のキャラクターで

しかも、時代背景にはありえない女軍人という設定。

 

なにかここに秘密があるのかな。

最後まで読んでみると

その理由が分かるんだろうか。

 

コマ自体が引き裂かれんばかりに描写することで感情の高まりを効果的に伝える。

読んでてボクなりに気づいたことが。

『ベルばら』が人気なのは

こういう心理描写の巧みさもその要因かなと。

 

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ベルサイユのばら』1巻 p37より

 

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ベルサイユのばら』1巻 p322より

 

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ベルサイユのばら』1巻 p338より

 

不安、緊張、葛藤、後悔、恐れ、悲しみ、、、

それら感情の高まりを

コマ自体が引き裂かれんばかりに描写することによって

より一層、効果的に読者に伝えているんですね。

 

なかには、キャラクターの顔面にまで

「引き裂かれ」が及んでいるものもあって。

相当な心理的ダメージを受けている

っていうことがひしひしと伝わってきます。

こ、これはすごい。

池田理代子先生さすがでございます。

 

最後におまけ。

おまけに

マリー・アントワネット

言葉の選び方がけっこうキツかったです。

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ベルサイユのばら』1巻 p54より

こういうところも人気のヒミツなのかな?と思いました。

 

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