紙媒体ならではの情報をわかりやすく伝えてみよう。「印刷したい!そんな時に困らないための制作ルール」。 第一回は「トンボ(トリムマーク)」編。
今さらかと言われるかもしれませんが、
最近感じるのは「デザイン」とか「デザイナー」という言葉が
「webデザイン」「webデザイナー」のことを
指して言ってる場合が増えてきたなあと。
(もっと言えば、インターフェースデザインとか
UIデザイン、UXデザインってところまで進んでいるのかも)
というか、もうそっちが一般的になってきてる感アリアリです。
時代が移り変わっている。
本屋さんに行っても
webサービスでの書籍の宣伝がよくされているし、
電車のなかで本や新聞を読んでる人はごくわずかで
屋外の広告もポスターや看板はなりを潜めて、
モニタに映像として映し出されるのも珍しくなくて。
そういう時代なんだなあ。。。
そういう時代に紙媒体のデザイナーが発信できることって?
でも、そういう時代だからこそ
紙媒体のデザイナーが発信できることなんだろう?って
考えると、紙媒体ならではの情報をわかりやすく伝えることかなと。
例えば、作ったものを紙に印刷したいなってときに
印刷会社や出力センターへの送るデータの注意事項や
制作するうえでのちょっとしたルールなどなど、、、
ということで、題して、
「印刷したい!そんな時に困らないための制作ルール」。
第一回は「トンボ(トリムマーク)」編です。
「トンボ」というのは印刷面に対してまわりにつける
トンボみたいなマークのこと。
だから、トンボ。
これ↓
なんで、これが必要なのかというと、
印刷屋さんで、例えばA4のチラシを印刷するときって
家庭用プリンターのようにそのままA4の紙をセットするのではなくて、
A4よりももっと大きな紙にトンボを含めて印刷機で刷るんです。
これは印刷したあとでA4の大きさに
カットする、断裁するためなんです。
(だから印刷屋さんには印刷機と一緒に大きなカットマシーン、断裁機もあるんですよね〜)
なので、トンボが必要なんですね。
で、さらに写真や図をふちいっぱいまで拡げたいってときは
規定の大きさから3mm余分にはみ出させます。
これを「ヌリタシ(塗り足し)」と呼びます。
↓こんな感じ
なんでそうするかっていうと、
カットするときにどうしてもズレが生じてしまうので
3mm余分に拡げておくと白いところが出なくて
安心だねってことです。
(2mmでもいいよってところもあったりします。)
↓ ↓ ↓
で、完成です。
仕事を気持ちよくするために。
このトンボの作り方はアドビのイラストレーターに
最初から備わっているので、
ボタンひとつで簡単に表示させることができますよ。
お願いする印刷屋さんによっては
トンボがついている「テンプレート」が
あらかじめ用意されていることがほとんどなので、
であれば、そっちを使ったほうが安心かと思います。
なにより、印刷屋さんにちゃんと聞いてから
データを送るようにしましょうね。
でないと、もしデータに不備があって
「これじゃあ印刷できません、、、」
ってことになると大幅なロスになってしまうので
自分も印刷屋さんもお互いに気持ちよくないですもんね。
書いてみようと思います。