「ドングリの背比べ」をちゃんと見てみたら。人の個性とか強みとかを考えたくて。
新しい職場に移ってから、
個性とか強みとかっていうものを考えたりします。
弱点だらけだからこそ、考えざるをえない。
それというのも、
ひとりひとりがものすごい能力を持っているからとかでなくて、
むしろ、その逆で。
約束していた予定や用事をすぐに忘れてしまうとか
お腹が弱くて体調を崩すことが多いとか
時間の感覚が独自過ぎて手に負えないとか、、、。
けっこうな弱点だらけのメンバーが揃っていて
だから、その弱点を個性とか強みに変えるにはどうしたらいいものかと
考えざるをえない状況だってことなんですよね。。。
ただ、これまでも全く考えないわけでもなくて。
以前の職場でもそれなりに考えようとしたけれど、
それ以上に平均値や時間単位の生産性に
人を当てはめることが正解だったように思います。
誰々の個性とか強みとかっていう不確かなものよりも
数値で計れるような、分かるようなものが優先されていました。
仕事に人を当てはめるやり方ってやつですね。
難しいなあ、、、けれど、たぶんこれをやりたかった。ずっと前のあの時から。
で、今度は反対に
その人に合うように仕事のやり方を工夫しなきゃいけなくて。
いや〜やったことないんで難しいですね。。。
でも、これをやりたかったのかなって思ったりもするんです。
というのは、昔働いてた会社のことで苦い思い出があって。
会社単位で自己啓発セミナーに参加しなくてはならなくて、
正直こういうのって嫌だなとは思っていたものの、
言うに言えなくて、そのまま参加することになって。
でも、やっぱり耐えられなくて
そこを逃げるように辞めてしまいました。
(それが正解だったと今になって思えるけれど、その時は罪悪感でいっぱいで、、、それが彼らのやり口なのですが。)
ひとつだけ気がかりだったのは
そのセミナーにボクともうひとり新入社員の女の子も
一緒に参加していて。
他の社員のことはどうでもよかったんだけれど、
その子のことだけは心配で。
一年ほど経って、
その子から連絡がきて、心も身体も疲れきってしまって
会社を辞めたと聞いたときは
心配していたことが現実になってしまったなあ、、、と。
もっと自分はその子になにかしてあげられなかっただろうかって
心底悔やみました。
あの会社は人をどうしたかったんだろう?
そのことについてボクはなんで何も言えなかったんだろう?
新人の子の先輩としてもっとできたことはなかったのかな?
あの時の後悔はボクはまだ忘れていない。だから。
心と身体を壊してしまったその子は
今では結婚して子供も産んで、家庭をもつ妻、子をもつ母親として
元気に暮らしているけれど、
あの当時のことを聞いてみると
「当時は人の期待に答えることがうれしくて、嫌でも、そんな気がなくてもつい行動している自分がいて。でもそれに疲れてしまったんですよね。」ともらしていて。
どうでもいいことだったら時が経てば忘れてしまうのに、
あの時の後悔はボクはまだ忘れていないんですよね。
だから今、後悔しないようにしたいなって。