連呼される「あり得ない」というセリフは「あり得てほしい!」という本心の裏返しなんだろうな。その不器用さが切なくて切なくて。藤村真理さんの『きょうは会社休みます。』
子どもの頃の愛読書は『コロコロ』と『ボンボン』だったボクですが、
姉と妹がいたので、その影響もあって
同時期に『りぼん』と『なかよし』と『ちゃお』も読破していました。
『ちびまるこちゃん』『こどものおもちゃ』『天使なんかじゃない』
さらにさらに、楽しみにしていたのは
「ふろく」としてついてくる紙工作の組み立てでした。
マンガの主人公のおうちとかお城とかを
妹のために作ってあげていたんですよね。
(ものづくりが好きなのもこのへんが原体験なのかも。)
で、そんなボクが久々に少女マンガでヒットだったのが、
藤村真理さんの『きょうは会社休みます。』
既に昨年テレビドラマ化もされていたと知って、
人気があるのもうなずけるおもしろさ。
彼氏いない歴33年のOL花笑は
会社のアルバイトの年下の男の子と、、、
というドキドキの展開に読んでるこちらまで赤面しちゃうッス!!
ボクが特に注目させられたのが、
第一話の後半に怒濤のごとく連呼される
「あり得ない」というセリフ。
ないないない!あり得ない!
ひと回りも年下の男なんてあり得ない
恋なんてあり得ない
これって口では「あり得ない」と言ってるけれど、
それは「あり得てほしい!」という本心の裏返しなんだろうなって。
心の高まりをそのまま正直に現すことが苦手で、
だから、ちょっとねじれてアウトプットされてしまうんだと思うんです。
(それがために主人公は過去に後悔しているシーンがありますし)
その不器用さが個人的に切なくて切なくて。
人が人を好きになるって、無限にドラマが生まれますよね。
「好き」という人の想いって
とてつもないエネルギーを持っているんだろうな。
ネットで第一話が無料で見れますよ〜ぜひぜひ〜