ぶらやまだ

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映画『舟を編む』を観て感じた人の心の機微 怒りが混じり合ったうれしさ

喜怒哀楽の「喜」と「怒」。一見すると相半する感情。プラスとマイナス。水と油。混じり合うことなんて、ないものかと思っていた。でも、人ってそこをぽーんと飛び越えて「喜」と「怒」を同時に表現する生き物でもあるんだなあと。

 

 

三浦しをん原作『舟を編む』という映画を観ました。

舟を編む

舟を編む

 

そのなかのワンシーン。主人公、馬締光也(松田龍平)がひそかに想いを寄せるヒロイン(宮崎あおい)に思い切ってラブレターを渡す場面。

 

主人公は自分の想いの丈を精一杯綴るんだけれど、極度なコミュ障なせいか、時代劇に出てくるような筆書きのお便りをしたためてしまう。

渡されても、は?なにこれ?いつの時代???って感じで(笑)

 

案の定渡されたヒロインは困ってしまい、でも、なんとか読みたいと考えて職場の上司にその手紙の内容を解読してもらうようにお願いする。(←健気ですな)中身はラブレターなのに(笑)!!!

で、上司に読んでもらったら、それが真面目な恋文だときたもんだから、さあ大変!どんだけ赤っ恥をかいたことでしょう!

 

その後、返事を待っていた主人公のもとへ向かい、事の顛末を一気呵成に畳み掛ける。こんなの渡されても読めねーし!!上司に読んでもらったらラブレターだっつーしよ!!こういうのって自分以外の誰かに読まれたら恥ずいじゃん、ヘタこいたー!!(意訳)。静かにブチギレ(笑)

 

でも、ブチギレながらも、実はヒロインは前々から主人公の変わったところに好意があって、だから、これが恋文ってどうかしてるぜ~と怒りながらも、同時に自分宛てのラブレターでもそれが如何なく発揮されていたことに対して、うれしさもにじんでいたんですよね。

 

結果、ふたりはお付き合いし始め、夫婦になっていく様子が物語では描かれていました。

 

 

このシーンを観て、喜怒哀楽の「喜」と「怒」って一緒に表現されることもあるんだなあと。きっと自分やまわりの人たちもひとつに限らない混じりあった感情を表していることってあるんだろうけれど、なかなか気づかないもので。

一見すると相半する感情で、混じり合うことなんて、ないものかと思っていた。けれど、人って「喜」と「怒」を同時に表現する生き物でもあるんだなあと、なんだかそこがおもしろくて、おかしかった。

 

以上!

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